京西陣・正絹 錦裂 波文（鉄紺）

絹のぬくもりと静かな華やかさ。和の心を包む布で、大切な作品や贈り物に品格を添えて♪

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上質な和の装いを支える織物 — 錦裂（にしきぎれ）

絹の風合いと伝統を受け継ぐ正絹の和柄生地

錦裂（にしきぎれ）は、正絹（しょうけん）——絹糸を使って織り上げられる、日本の伝統的な織物です。
金襴と同様に織りで柄を表現する技法ですが、錦裂はより控えめで落ち着いた色合いや模様が多く、茶道や表装など格式ある和の場面で重宝されています。

当店で取り扱う錦裂は、繊細な光沢感としっとりとした質感が魅力の高級絹布（けんぷ）。薄手ながらしっかりと織られており、手に取るとわかる柔らかな風合いが特徴です。日本製の生地ではありませんが、丁寧な織りによって美しい文様が表現されており、格式ある用途にも十分お使いいただけます。

織りが生み出す奥ゆかしい美しさ

錦裂に用いられる文様は、有職文様、花鳥、唐草、七宝など、和の伝統が息づく柄が中心。表装や茶道など、落ち着いた雰囲気を大切にする場面にふさわしい、控えめで品のある色柄が特徴です。
染めではなく織りによって柄を表現するため、光の加減で文様が浮かび上がり、奥深い印象を与えます。しなやかで扱いやすく、帛紗（ふくさ）や仕覆（しふく）といった茶道具用の布としても人気です。

茶道や表装に映える上品な絹織物

錦裂は、その美しい風合いと上品な存在感から、以下のような用途で広く活用されています

・表装・掛け軸用の布、書道掛け軸の布地
・茶道具の仕覆（しふく）、帛紗（ふくさ）、数寄屋袋、茶道用の布
・仏壇や寺院の装飾用クロス
・インテリア装飾（額装、パネル、屏風など）や民芸品の背景布

伝統と美しさを兼ね備えた正絹生地は、特別な場面や贈り物にもふさわしい格調を演出します。

和の心を纏う、静かな存在感

錦裂は、華やかさではなく「品格」で魅せる和柄生地。 茶の湯の道具包みや、表装の裏打ち布、寺社装飾など、伝統文化を支える場面でひそかに力を発揮する存在です。
繊細な絹の布（きぬぬの）に織り込まれた歴史と趣を、ぜひあなたの手で感じてください。

和の美意識に寄り添う一布として、錦裂のやさしい気品をお届けいたします。